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昭和のなつかしレシピは脳のトレーニングにもなる!?コラム

vol.20

2011年7月27日

 世の中、全てがシステム化しすぎてしまったせいか、それとも平成になってから不況が続くせいか分かりませんが、最近、昭和の懐かしい時代を懐古する傾向が高まっているように感じます。料理の分野でもそれが表れており、かつての給食を再現した店などが出てきたりしています。また、駄菓子屋で売っていたお菓子が通販で販売されていたり、昭和レトロの雰囲気を漂わせていた喫茶店もその存在価値が認められたりと、昭和グルメが見直されだしたようですね。
 こういったブームは、カフェの台頭によって昔ながらの喫茶店が減少したのが原因かもしれません。一般市民の間では、その時に人気アイテムであったナポリタンやミートソース、チキンライス、ハムカツ、プリンアラモードなどを食べたいという声も少なくないようです。

 専門家によると、懐かしい景色を見たり、かつて食べていた料理を味わうことは、脳のトレーニングにもいいらしく、そういったソフトも販売されているそうです。それらを見ることで脳が刺激され、活性化されるとのこと。そして心の安定や意欲の向上をもたらしてくれると話していました。私には難しいことはわかりませんが、もしそうなら懐かしの料理を味わうことで明日への活力を高められるかもしれませんね。

 かつてどこの喫茶店でもあったナポリタンは、はっきりいえばイタリア料理もどき。スパゲッティが上陸した頃は、細くて堅いものは受け入れられず、モチモチしたうどんのような麺を好んで使っていたようです。だから当時は細麺でアルデンテなどは考えられなく、どこでも太めのパスタを用いていたのです。
 バブル期ぐらいに、イタメシブームとなり、本格的なパスタが紹介されるようになって、スパゲッティに、ケッチャップという亜流のナポリタンは消えていきました。昭和30〜40年代からは離れてしまいますが、一銭洋食も今は見られなくなった料理です。これはどうやら大正時代ぐらいからあったみたいで、小麦粉を水で溶き、鉄板に円状に広げて焼くそれは、子供の間で流行った、いわば駄菓子屋メニュー。それが戦後、子供から大人向けの味となり、お好み焼きへと発展していきました。 
 これらのメニューは、注目されているとはいえ、飲食店ではなかなか食せないもの。なら、いっそのこと、家庭で作ってしまえば…と今回のレシピを思いつきました。年配の方からすると、「少し違うかな?」と思うこともあるかもしれませんが、平成のアレンジ版として楽しんでもらえれば、と考えています。

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