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今は世界で4番目のえび輸入国コラム

vol.13

2009年12月17日

 日本人は世界で一番えびを食べる国民だと言われてきましたが、実は日本でのエビの消費量は1997年をピークに段々と減り、2004年のデータでは、アメリカ40万t、 日本24万t、 スペイン14万tと、もう世界一のえび大好き国とはいえなくなってしまいました。今、世界一のえび好きはアメリカと言えるでしょう。

 ところで、えびにはどれくらいの種類があるか知っていますか?えびは世界に約3000種類、日本にも700種ほどがいます。それらは伊勢えびのように海底を歩く歩行性のもの、車えびのように水中を泳ぐ遊泳性のものと、大きく2つに分けられます。遊泳性のえびには、車えび、甘えび、手長えび、あかざえびなどが含まれています。世界では150種類ほどのえびが食べられていますが、日本にはそのうちの100種類ほどが輸入されています。中でも、クルマエビ科に属する30種類がよく食べられているようです。ちなみにクルマエビ科には、車えびだけでなくスーパーなどで目にする「ブラックタイガー」や「バナメイ」なども含まれます。

 海外のクルマエビ科のえびには、学術上の名前のほかに、わかりやすい流通上の名前が付けられています。それぞれ体の色に応じて、ブラウン(茶色)、ホワイト(白色)、ピンク(ピンク色)、バナナ(黄色)と呼び、それに産地を付けて、メキシコブラウン、ギアナピンクなどと言われます。ブラックタイガーは、もともとブラウンの一種でしたが、縞模様がはっきりしていて虎の縞模様のようなのでタイガーと呼ばれるようになり、その中でも特に体色の黒いものをブラックタイガーと称すようになったのです。スーパーで目にすることが増えたバナメイは、ホワイトの一種です。最近まで一番多く流通していたブラックタイガーは、養殖していたインドネシアで病気が流行して生産が激減し、代わって病気に強く、成長の早いバナメイがベトナムや中国で養殖され、輸入されるようになってきています。

 ところで、えびは鮮度の落ちやすいもののひとつです。鮮度の落ちたえびは、においはもちろんですが、しっぽの先端や脚の先から黒くなってきます。黒くなったものは火を通しても赤く色づきません。解凍してあるえびを買う時、ちょっと注意してみるといいでしょう。

 えびは身近な食材ですが、案外知らないことが多いのではないでしょうか。スーパーに行った時、色んなえびをゆっくりと見てみると、面白い発見があるかもしれません。

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