サントリー レシピッタ -あなたにぴったり、お酒に合うかんたんレシピ-

コラム編集部のいちおし特集

やっぱり夏は、冷製メニュー!

vol.27

2012年8月2日

 昨年に引き続き、今年もまた節電の夏を迎えました。簾やカーテン、扇風機に、風鈴までがフル活用し、どうにか猛暑を乗り切ろうとしていますが、やはり夏バテ気味。食欲も少々減退気味になってきました。こんな時は、食べ物も冷たいものを好む傾向にあり、誰しもざるそばや冷し素麺に食指が向いてしまうようです。

 身体にこもった熱は、身体の中から冷やして、暑い夏を乗り切りたい!そんな思いに応えるべく、冷製メニューを4品紹介することに。今回はできるだけ夏野菜を使ったレシピにしています。夏野菜に含まれるカリウムは、水分とともに余分な熱を体外に放出する力があります。それに疲労回復にも一役かってくれ、夏バテにも効果的だといわれています。ただ、冷たい料理ばかりを食べていると、胃が弱る危険性も――。加えて味の面では、冷やすことで味が濃くなることもあります。それを防ぐために、冷製料理は普段より少し薄めに味付けを心がけてください。
 料理だけではなく、見た目にも涼しく映るよう、器をガラス皿に代えたり、クロスを水色にしたりするのもひとつの手です。また、夏らしくオクラやみょうがをトッピングしてもいいですし、さらにもみじを添えるだけでも涼しく映ります。

 今回のメニューでは、一品だけ塩麹を用いた料理を紹介しています。塩麹は昨年から話題になり、食べるラー油以来の一大ブームを作り上げました。多くの人は一度買ったことがあるはず。でも巷では、その使い方がわからないとの声をよく耳にします。少しでも調理のヒントになればと思い、下に記しておきましょう。
 塩麹は万能調味料のようなものなので、何にでも使えそうですが、殊に豚肉や鶏肉、魚にはフィットするようです。例えば、豚ロース肉の場合、その水気を拭き取り、豚肉一枚に対して、塩麹大さじ1を塗ってラップで包み、冷蔵庫で3〜4時間なじませます。その後、塩麹をつけたまま、油を敷いたフライパンで焼いてください。鯛や鮭、鯖などの切り身は、水気を拭き、切り身一枚に対し、塩麹大さじ1を塗ってラップで包みます。それを冷蔵庫で3~4時間なじませるのです。豚肉と同様、塩麹をつけたまま魚の切り身をグリルで焼いてください。いつもの塩焼きより、味に深みがある焼き物ができるはずです。
 その他、ハンバーグや唐揚げの下味に。オイルと酢を合わせればドレッシングにもなります。大根、かぶ、きゅうりなど野菜の1割程度の塩麹をなじませて、半日ほど寝かせると、漬物にもなりますし、スープや煮込み料理の隠し味にも使えます。とにかく色んなものに用いて、話題の調味料を家庭でフル活用してください。