サントリー レシピッタ -あなたにぴったり、お酒に合うかんたんレシピ-

コラム編集部のいちおし特集

気軽におしゃれに♪フィンガーフード

vol.49

2016年1月21日

■ニューヨークで人気のファラフェルって?

 フィンガーフードは、その文字通り手でつまんで食せる料理を指します。サンドイッチやカナッペ、ポテトチップスがその類で、かしこまった食事会ではなく、会話やお酒を楽しむような気軽なパーティー向きの料理として使われることが多いようです。

 ファラフェルは、ニューヨークのB級グルメとしてポピュラーなもの。本来は中東の食べ物なのですが、そのスタイルがニューヨーカーに合ったのか、その専門店が街には沢山あります。ファラフェルをピタパンなどに挟んで食べるスタイルが街では多く見られ、ニューヨークには40年以上の歴史を持つ店から新店までが鎬(しのぎ)を削っているそうです。

 今回紹介したフェラフェルは、ひよこ豆のモチモチした食感や、できたてのホクホク感にスパイスが加わっているので、肉類を使っていないのに食べ応えある一品になっています。ヨーグルトと練りごまソースをたっぷりつけて温かいうちに食べてください。

 食べる時の様がユニークなのがチーズ&ガーリックのプルアパート・ブレッド。大きなドーム型のパンに切り込みを入れ、そこにハーブやベーコン、チーズを詰めて焼き上げたものですが、これもアツアツで食べることをオススメします。切り込みの奥までチーズを詰めて焼いているので、指でつまみあげると、アツアツのチーズがビュ〜ンと伸びて、初めて食べる人にはサプライズ!20分間も焼いていますが、中はフワフワ。パンの中と外の食感の違いも堪能しながら味わってください。使用するパンはカンパーニュよりブールの方がオススメ。カンパーニュは、全粒粉を使っているものが多く、茶色っぽく仕上がるのでチーズが映えません。むしろフランスパン生地に近いブールの方が合うので、近くのパン屋さんで探してみてください。もし冷めたら再度アルミに包んでオーブンか、トースターで温め直して食べましょう。ワインとの相性も抜群です。酸味のあるものや甘口と合わせるなら、青カビタイプの塩味強めのチーズを使ってもいいかもしれません。

■ユニークなフィンガーフードを考えてみる

 最近でこそフィンガーフードは我が国でも脚光を浴びていますが、礼儀を重んじ、箸で食す文化の日本では、あまり合わないものとされて来ました。古くからの考えで、手でつまむ=行儀が悪いと映ったからです。フィンガーフードは、和食にはない世界でしたが、海外では当たり前のスタイル。ハンバーガーを始め、ホットドッグ、タコス、サンドイッチと、フォーク・ナイフを用いず食べるものは沢山あります。海外の色んな事例を見ながら自分なりのフィンガーフードを考えてみるのもいいでしょう。

 例えば、パイシートをスプーンやフォークの抜き型で抜いて焼き、そこに料理を載せて出すのも面白く、こうすれば普段なら食べられない食器ごと口に運ぶことができます。また、トーストしたサンドイッチ用のパンやスライスチーズを3〜4cmの円型にくり抜いて一口サイズのハンバーガーを作るのもおすすめ。パンの上にレタスを載せ、プチトマト、ハンバーグ、スライスチーズと順に置き、パンで挟めば可愛らしいはバーガーの出来上がりに。さらにうずら卵の目玉焼きを挟んで出すと、小さな月見バーガーになります。

■フィンガーフードを楽しむコツ

 フィンガーフードを出す時は、お手ふきやウエットティッシュも用意。手でつまみにくい、ソースが付いてしまうものなどはピックに刺して提供しましょう。
料理は温かいものや冷たいもの、あっさりしたもの、こってりしたものとバリエーションを設けるのがいいのですが、全てを準備するのが大変だと思ったら得意な料理だけ手作りし、残りを出来あいのもので調達するのもいいかもしれません。

 とにかくフィンガーフードが活躍する場は、社交の場。料理はどちらかというと脇役で、会話やお酒が主役!でも、片手におしゃれなフィンガーフードがあると、きっと会話もお酒も進むことでしょう。