編集部からのお便りコラム
vol.39
2014年9月17日
■炭水化物よりは、タンパク質摂取を
理想をいえば、18~19時ぐらいに夕食を食べるのがいいのでしょうが、仕事を持っていたり、忙しく過ごしていると、毎日その時間に摂るのはなかなか難しいようです。けれど、お腹の空き具合からほとんどの人が20時30分ぐらいまでには夕食を終えているのではないでしょうか。今回のレシピは、そんな規則正しい生活をしている人よりは、むしろ仕方なく不規則な時間に食事をしなければならない人向けです。また、規則正しい時間に食べたとしても、ついつい夜中に食べてしまう、そんな人にも活用してもらいたいメニューです。
当然ながら夜中に食事を摂ると、カロリーは消化されず、その分が脂肪へと変化してしまいます。それに寝ている間でも胃腸が働いてしまうために朝起きると、胃がもたれたり、疲れが取れないことが多々あるのです。「夜中に何も食べないように!」と口すっぱく言ったところで、仕事で遅くなったりするなど、なかなかその現実を避けることは、現代社会では不可能かもしれません。今回のメニューは、深夜に夕食を摂る時や、口寂しい時にこそ食べてほしいもの。カロリーや胃もたれ防止、はたまたタンパク質摂取に気を配って考えているので、夜中めし派には強い味方(?)になるかもしれません。
夜中めしを食べる時は、炭水化物よりもタンパク質摂取を。今回のメニューのようにもやしやはんぺん、豆乳を使うのもいいでしょうし、豆腐や鶏胸肉、ささ身、白身魚、牛肉なら赤身肉かフィレ肉を使用する方がいいでしょう。繊維質の多い食材もオススメ。繊維質の多いものは、よく噛まないと、飲み込みにくいものが多いために、どうしても噛むのが多くなり、そうすることで、唾液が出て消化活動が盛んになり、ひいては胃がもたれなくなるのです。それに噛むという行為は、満腹感が出て、空腹をうまく満たしてくれるのです。冷たいものよりは、温かいものを摂り、代謝や消化をよくし、眠りやすくしてあげるのもひとつの手なのです。
■白だしやカレールゥを使って定番メニューにアレンジを
今回の中でも「カルボナーラうどん」は、そんな知恵を絞ったメニュー。豆乳は低カロリーな上にタンパク質が多く、コレステロールが0(ゼロ)というスグレモノ。ヘルシーな素材ですが、まったりしているので、生クリームを使わなくとも濃厚なカルボナーラができるというわけです。今回は調理時間を短縮したくて冷凍うどんを用い、カルボナーラといえども和風に仕上げていました。白だしが味のポイントなのですが、それがない場合には麺つゆを用いてもいいでしょう。
一方、「はんぺんピザ」もピザ生地の代わりにはんぺんを使ったアイデア料理。食パンが一枚(6枚切り)160?なのに対してはんぺんだと100?となり、実に低カロリーで作ることができます。はんぺんは、白身魚のすり身が原料になっているので消化がよく、夜食べたとしても胃に負担がかかりにくいのです。魚の風味を醸したふんわり食感のピザは、チーズとの相性もいいので、健康面でも味の面でも優れた一品かもしれません。
最後に、これは今回の考え方(カロリー面や胃もたれなど)から少し逸(はず)れるかもしれませんが、インスタントラーメンを使った夜中めしを。提案するのは、卵とじカレーラーメンで、市販のインスタント醤油ラーメンに、カレールゥ1かけを入れて煮込み、溶き卵でとじた一品です。和風味の醤油ラーメンになっており、カレーうどんのラーメン版と思ってもらえばいいでしょう。カレールゥを加えることで、適度にとろみがつき、溶き卵で全体がまろやかに仕上がります。いつものラーメンより満足度が二倍になること請け合いです。