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暑い夏を乗り切る!お手本は暑い国の料理コラム

vol.15

2010年7月31日

 近年、温暖化が影響してか、夏が非常に過ごしにくくなりました。暑いので食欲がないという人も増えているようですが、栄養をつけないと、余計、身体がへばりがちになってしまいます。むしろ暑い日には、暑い国の料理を積極的に食してパワーアップを試けてはいかがでしょうか。

 東南アジアや南の島の食文化には、暑さを乗り切るヒントがいっぱい隠れています。例えば、タイやインド、ベトナムで多用されるパクチーには、食欲を増進させる効果があるばかりか、解毒作用や殺菌作用も含まれています。食中毒のみならず、二日酔い防止にも一役買ってくれる食材です。

 パクチーは、セリ科の香味野菜で、中国では香菜(シャンツァイ)、英語圏ではコリアンダーと呼ばれているもの。以前ならスーパーでは売ってない所もありましたが、近年はエスニックブームのおかげで入手しやすくなっています。家庭のプランターでも栽培できるので、ベランダや庭で育ててみても面白いのではないでしょうか。

 同様にナンプラーもアジアの国でよく使われている調味料。これは魚介類を主原料にした魚醤のことで、ベトナムではニョクマムとも呼ばれています。特にタイでは、塩を除けば、ほぼ唯一といっていいほどの塩味の調味料で、多くの料理に用いられます。ナンプラーを調味の際に使うだけで、なんとなくアジア風味になってしまうのが不思議ですね。ベトナム料理の生春巻のタレにもナンプラーは使われており、アジアの調味料というより、もはや日本でも同じみのものになっているのではないでしょうか。
 夏になると、焼きなすのサラダや冷しゃぶサラダにナンプラーを使ったドレッシングを用い、ちょっぴり南国気分を味わったりするのもいいですよ。ちなみにドレッシングの作り方は、ナンプラー1、レモン汁1、砂糖0.5、赤唐辛子とおろしにんにくを少々混ぜるだけ。使いやすいものなのでぜひチャレンジしてみてください。

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