余った食材の使いまわしで、キッチンも“断捨離”コラム
vol.18
2011年2月9日
皆さんは“断捨離”(だんしゃり)という言葉をご存知でしょうか?意味は、今の自分に必要のないものを処分すること。昨年の春から夏頃にかけてテレビや雑誌で特集されるケースも多かったので、すでに実践しているという人もいるかもしれません。
今回のレシピは、まさに“断捨離”。いらないものを片付けてしまって、春の声を聞くまでにはキッチンを身軽にしましょう。部屋の片付けなら「捨てましょう」と簡単に言うのですが、食べられるものを捨ててしまうのは、やはり気がひけます。そこで少しだけ残った食材をうまく使って調理できるようなレシピを披露することにしました。
残りものの代表といえば、お正月のお餅でしょう。昔ならともかく、これだけ食べ物があふれている時代なら、どうしてもそれが残ってしまいます。特にひびが入って古びた感のある餅は、焼いて食べる程度では追いつけません。今回の「餅ッチーズグラタン」は、そんな餅を使って目先を変えて作った一品です。餅と白みそを用いることで、いつものグラタンが和風に変身します。しっかり火が通り、餅が糸引く感じと、牛乳ベースの生地やチーズがうまく絡みあって、もっちりコクのある一皿に仕上がっているので、ぜひ試してみてください。
スーパーでまとめ買いして残った食材や季節はずれの食品、賞味期限間近かなストック品などをひと手間加えることで、新たな一品に生まれ変わらせるのがマイブーム。例えば、ゆですぎたそうめんを味噌汁に入れたり、残ったカレールウのひとかけらをうどんだしに直接入れて溶かし、カレーうどんにしたり、はたまた残ったドレッシングや麺つゆ、ナンプラーで野菜炒めの味付けにしたりと、その用途は色々…。残った野菜をちょっとずつ集めて、かき揚げやきんぴらを作るのもいいですね。特に味噌汁には、色んなものを具材として用いることができるので、冷蔵庫の中はすっきりするし、使った食材で旨みがつくしで、まさに一石二鳥。それに冷蔵庫の“断捨離”はエコにもつながるので、いいことづくめです!