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オイルの個性を理解して使いましょうコラム

vol.52

2016年6月28日

■亜麻仁オイルやココナッツオイルは保存に注意を

巷ではオイルブームが起きています。テレビでオイルの特集があったり、芸能人がその効能をSNSで紹介していることもあり、いろいろなオイルにスポットが当たっています。調理というと、これまではサラダ油やごま油、オリーブオイルといった所が当たり前として使われていましたが、このところ学校給食でこめ油が使われたり、健康的な意味合いから亜麻仁油やココナッツオイルを用いるようになったりと様々。そこで今回の特集では4つのオイルの使い方とともに、個性を引き出したレシピを紹介することにしました。

4つのオイルの中でも取り扱いが難しいのが亜麻仁油。これは亜麻の種子から得られる乾性油で、リノレン酸やリノール酸を主成分としたもの。オメガ3脂肪酸が得られることで話題になりました。亜麻仁油自体は、味もせず、クセもないので今回のようにドレッシングとして使うのがいいのですが、火を入れると逆効果になるため、炒め物や揚げ物には向きません。また、日光が当たり、温度が高くなったり、封を開けて時間がたったりすると、すぐに酸化するため必ず冷蔵庫で保存し、1カ月以内を目安に使い切るようにしなければなりません。それに100gで533.9kcalと高カロリーなので摂り過ぎにも注意しなければならず、スプーン1〜2杯がその限度かもしれません。基本は生で使用し、ドレッシングとして使ったり、スムージーに入れるのがいいでしょう。特に朝使うと、脂肪燃焼を促進する効果が期待できると伝えられています。

これまた健康系で取り挙げられることの多いココナッツオイルは、ココヤシ果実の種子内部の胚乳から抽出精製されたものです。ホイップクリームやコーヒーフレッシュ、ラクトアイスの原料に使われることで知られていましたが、最近はそれを調理に用い、ココナッツならではの香りをいかすことが多くなりました。

ココナッツオイルには、精製されたものとされないものの2タイプがあって、今回使用したのは後者の方。オイルの香りをいかすために精製されていないものを使いました。一方、前者の精製されたものは、炒め物向き。具材を炒める上で、甘い香りが邪魔だと思ったらそちらを選んでください。

亜麻仁油は、取り扱いが難しいと書きましたが、ココナッツオイルも保存にはご注意を。同油は20〜25℃で白く固まる性質を持っているので冷蔵庫に入れておくと固まってしまい、取り扱うのが難しくなります。そうなってしまったら湯せんで溶かすのがいいでしょう。ココナッツオイルの特性は何といっても甘い香り。なのでお菓子や果物(特にバナナ)に使うのがよく、バター代わりにトーストに塗って食べるのもオススメです。


■家庭でハーブオイルにトライしてみては…

こめ油は、米糠から抽出される植物油で、国産原料を使っていることから学校給食で使用されたりしています。オレイン酸の比率が高いこととビタミンEを多く含むという特性があり、特に揚げ油に適しています。酸化しにくく、油切れもいいため、お弁当のおかずなど時間がたってから食べるものにいいといわれています。また、揚げ油が長持ちし、揚げている時に服や部屋が油臭くなりにくい特徴も有しているのです。

オリーブオイルは、今さら語らなくても多くをご存知でしょう。酸化しにくいオレイン酸を多く含み、固まりにくい性質があるため調理には多用。主に地中海に面した国で好んで使用されています。香りや味を重視したい料理には必需品で、ドレッシングに使われたり、そのまま漬けてパンを食べたりと使い方も多彩です。バニラアイスクリームにかけて食べるのもいいですし、意外なのは納豆や冷奴といった和素材との相性もいいこと。味噌汁に数滴垂らしても美味しく味わえます。

これらのオイルの他にエゴマ油やアボカドオイル、アルガンオイルなど様々なものがありますが、家庭で手作りできて面白いのがハーブオイル。これは、オリーブオイルにローズマリーやタイム、セージ、オレガノなどのハーブ類を漬け込んで手軽に手作りできます。作り方はきれいに洗って水気をしっかり拭き取ったハーブを煮沸消毒した瓶に入れ、ハーブが浸かるくらいのオリーブオイルを注いで冷暗所で約1週間置くとできます。ハーブの香りが利いているので肉や魚の臭みを消してくれます。それに料理の仕上げの香りづけやマリネ、ドレッシングにも使えます。但し、1〜2週間で使い切るようにしましょう。

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