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たっぷりとビタミンCと鉄分を含んだ、優等生野菜!コラム

vol.14

2010年2月10日

 ブロッコリーは、菜の花やカリフラワーと同じアブラナ科に属し、緑黄色野菜になります。原産はヨーロッパの地中海沿岸で、16世紀にはイタリアやフランスで栽培され、食べられていた記録が残っています。それ以外の地域では、第2次世界大戦以降に栽培が広がりました。日本に入ってきたのは案外古くて明治時代。その当時はキャベツの仲間としてカリフラワーとともに紹介されたのですが、普及にはいたりませんでした。戦後になっても、食生活の洋風化とともにカリフラワーは消費量を伸ばしたのですが、まだ一般的にはならなかったようです。そのブロッコリーが急速な広がりを見せたのは1970年代に入ってから。緑黄色野菜の重要性が説かれ、料理のしやすさも相まって急速に消費量が増え、それに伴い生産量も増加。現在ではカリフラワーの3倍の生産量があるそうです。

 普段、我々が食しているのは、ブロッコリーの茎のてっぺんにできたつぼみの固まり=花蕾(からい)で、茎を長めにつけて収獲、出荷されています。新鮮なブロッコリーの花蕾は濃い緑色で硬く締まっています。新鮮なものには甘味がありますが、収獲後は呼吸作用が激しくなり、急速につぼみが開いてしまい、味が損なわれます。そのため購入したら冷蔵庫で長く保管せず、早めに食べるのがいいようです。保管する時は水で洗わず、ビニール袋の口を開けたままで冷蔵庫に入れておくか、硬めにゆでて水気をよく切って冷凍庫に入れといいでしょう。

 ブロッコリーは18〜20℃くらいの冷涼な気候を好みます。秋から冬にかけては関東から西日本にかけて作られているものが出荷されていますが、気温が上るにつれて生産地は北上し、暑い季節には長野や北海道で作られたものが出荷されています。ちなみに近年はアメリカからの輸入も増加しています。

 近頃では、かいわれ大根と同様に種から芽を出したブロッコリーのスプラウトや、ブロッコリーと中国野菜を掛け合わせたスティック形、カリフラワーと掛け合わせた、とがった黄緑色の花蕾を持つものなど、他の野菜を掛け合わせたブロッコリーも市場に出始めています。

 ところでブロッコリーにはレモンの2倍、じゃがいもの7倍もビタミンCが含まれており、100gも食せば1日のビタミンCの必要量が満たせるというのをご存知ですか。また鉄分も多く含まれ、鉄分の吸収を助けるビタミンCも豊富に含むので、まさに身体によく、ヘルシーな野菜なのです。従来ならブロッコリーをゆでてマヨネーズで食べることが多いのでしょうが、今年はイエローエプロンズの紹介する色んなレシピを実践し、料理の素材として色々と試してみてはいかがでしょうか。

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