サントリー レシピッタ -あなたにぴったり、お酒に合うかんたんレシピ-

春の食材でデトックス!コラム

vol.19

2011年4月8日

 俗に春は苦みを食べると言います。そんな表現があるように、菜の花やこごみ、ぜんまいなど、春の旬には苦みを持つ食材が多々あるのです。長い冬を終え、ようやくうららかな日がやってくるのですが、食材にとっては春までに育ったものが少なく、仕方なく苦みを持つ素材を味わっていたというのが、本当の理由らしいですね。

 しかし、春野菜の苦みには、食物性アルカロイドが含まれ、新陳代謝を促す作用や、抗酸化作用も。それに老化防止のためのポリフェノールも含まれているようです。冬の間は誰も運動量が少なく、汗の量が低下しているために毒素が蓄まりやすくなっています。その毒素(老廃物)を輩出させる働きが春野菜にはあるようですね。つまり、昔の人は菜の花やふきのとう、ぜんまいなどを食すことで、知らず知らずのうちにデトックスを行っていたようです。

 春野菜のうちでも今回は、春きゃべつ、新じゃが(じゃがいも)、新玉ねぎ、菜の花などを用いました。このうち春きゃべつには、ビタミンUが含まれているために、疲れた胃腸の機能を整えることが_。菜の花はカロテンやカリウムを多く含み、免疫力を高めたり、イライタ防止に効く作用があるそうです。特に菜の花に含まれるカロテンは、油といっしょに摂ると、吸収率がアップするので、ドレッシングをかけたり、炒めたりするのがいいでしょう。

 近年では、ハウスものがあるために旬がわかりにくくなってきました。けれど筍や菜の花といった食材は、他の季節にはないもの。だから、この季節ならではの食材として、たっぷり味わっておきたいですよね。
 デトックス効果のある春野菜をせっかく摂るのですから、できれば栄養素は逃がさぬように調理を。ことにビタミンUやビタミンCは、水溶性なので水に流れてしまいやすいのです。生で食すか、スープに入れて食べるようにし、春の栄養をたっぷり摂取してください。

この回の特集レシピへ

おとくなキャンペーン

20歳未満の方は会員機能をご利用できません。

サントリーアカウントの会員としてご登録いただいている年齢が、20歳未満の場合、「レシピッタ」でのサントリーアカウント会員機能をご利用頂くことができません。何卒ご理解をお願い致します。