夏の旬食材で内側から体を冷やすコラム
vol.21
2011年8月15日
今年もいつものように暑〜い夏が到来しました。今夏は東日本大震災の影響もあって、節電が叫ばれています。クーラーの温度設定を少し上げて、猛暑を迎えるには、何か工夫がいるのかもしれません。そこで今回は、食事で涼を感じるメニューを考えてみました。
調べてみると、山形のだしや宮崎の冷や汁など、地方には夏にふさわしい郷土料理がいっぱい。それらをレシピッタ風にアレンジしたのが、今回の料理です。現代風の調理と昔の人の知恵が相まった一品一品はまさに今年の夏向き。これらを食すことで、身体の内側から冷やし、熱を取ってみてはいかがでしょう。
夏の暑い日には誰しもが食欲低下がちになるもの。大半の人はどうしてものど越しのいい麺類を、求めるようになります。ざるそばやひやむぎ、かけうどんなどは美味しいのですが、それだけだと、栄養バランスが悪く、かえって夏バテを助長してしまう恐れがあります。そんな時は、野菜や卵、ゆでた豚肉、納豆などを載せるなどの工夫をした方がいいでしょうね。
旬とはよくできており、なすやトマト、きゅうりなどは身体を冷やしてくれる働きがあるのです。逆に冬には、根菜類で温める効果を得ようとします。昔から旬の野菜を摂ることで、その季節を乗り切るように考えられてきました。
また、夏にはスタミナ補給も必要です。豚肉やうなぎには高タンパクで、しかも豊富なビタミンが含まれており、それらを摂ることでスタミナをつけることができます。ただ、肉料理を食べればよいというわけではなく、スタミナ料理には疲れを吹き飛ばす栄養分がバランスよく入っていることも不可欠です。そのためにも野菜の摂取は欠かせません。
今夏は“涼”がテーマなのか、飲食店やメーカーも冷やしカレーや冷やしラーメン、はたまた冷やし焼きドーナツなんて品も販売しています。涼を感じるものを摂って身体を冷やすのもいいですが、くれぐれも適量を心掛け、体調が崩れないように注意しましょう。