「しょうが」のすすめコラム
vol.30
2013年2月12日
しょうがは薬味の定番で、色んなメニューに使われてきました。ここ数年はことに身体を温める効果が見直されているようで、冬になると、しょうがを用いた料理が目立ってきました。こういった理由から最近のしょうがブームが起こっているのかもしれませんね。
栄養面で見てもしょうがは素晴らしい食材で、(1)免疫力がアップ(2)殺菌(3)消化促進(4)発汗作用(5)解熱(6)鎮痛(7)血行促進と、色んな効果をもたらすようです。しょうがには、ジンゲロールとショウガオールの2つの辛み成分があり、前者は生のしょうがに含まれ、免疫力アップに作用するそうです。また、後者は加熱することで生まれ、血行促進に繋がるといわれています。こういったことを考えると、生で使うより、やはり調理に用い、加熱した方が身体を温めるのには適しているのかもしれません。ただ、ジンゲロールもショウガオールも皮の近くに多く含まれているため、完全に皮をむいてしまうと、効果は薄れます。皮をよく洗い、スプーンで軽く取るのがよいでしょう。
特に女性は冷え症が目立つので、今回のようにしょうがを使った料理をオススメしたいですね。冷え症には様々な原因があるのですが、よく指摘されるのは、血行が悪くなることで起こるとされています。しょうがを食すことで血行がよくなると、体調面も少しはアップするかもしれません。あるコンフィチュール店(ジャム屋さん)に話を聞くと、ジンジャーと名のつく商品はやはり女性には人気とのこと。あまり売れなかった桃のジャムが、ジンジャーを加えたとたんバカ売れしたのだとか。最近のブームもしかり、やはりしょうが効果を期待して購入する女性は多いようですね。
新しょうがは殺菌が強いために、寿司屋でガリとして使われています。でも免疫力アップをと考える場合には、新しょうがよりひねしょうがの方がいいそうです。文献によると、体温が1度上がると、免疫力が5倍になるそうです。しょうがを食べて血行がよくなれば、自ずと身体がぽかぽかし、免疫力もアップするのかもしれません。
最後にしょうがの保存方法ですが、しょうがは10度以下で保存すると傷みやすくなります。冷蔵庫で保存せず、水分をよくふきとって常温で保存しましょう。スライスしたり、おろしたしょうがは冷凍保存も可能です。空気がふれないようにラップで包み、冷蔵庫へ。そして使いたい分だけ取り出して使うのがいいですね。