冷めても美味しい料理のコツコラム
vol.31
2013年4月19日
ポカポカ陽気に誘われて、ピクニックや遠足など外へお出かけする機会が増えてきました。そんな時はお弁当を持って行きたいのですが、弁当箱に詰める料理を何にしたらいいのか迷ってしまうことがよくあります。基本的に料理は、できたてを食べるのが美味しいのでしょうが、お弁当だとそうもいきません。お弁当を美味しく味わうコツとして冷めても美味な料理を覚えておくことがいいのかもしれません。その手のメニューは、お出かけ時以外でも役立つもの。忙しくなるのを見計らい、暇のある時に作っておけば、食卓でも上手に使えます。
冷めることがよくないように言いましたが、何も悪いことばかりではありません。煮物や炒め物は、冷めることで味がなじんで美味しくなる場合もありますし、野菜のマリネもできたてより、数時間置いた方が美味しく食せます。お弁当の場合は、持ち運ぶ間に味がなじむように計算してメニューを選ぶのもいいのではないでしょうか。
一昨年ぐらいから塩麹がブームになっていますが、実はコレが優れもので、豚肉や鶏肉などを漬けておけば、味もよくなる上、肉質も柔らかくなります。今回のスペアリブの塩麹焼きのように使ってみてはどうでしょう。よく使う分量がわからないという声を耳にしますが、基本的には漬け込む食材の10%を使用すると考えておいてください。例えば100gの肉だと、塩麹10gが目安となります。
冷めても美味しい料理のコツとしては、肉や魚には片栗粉をもみ込んでから調理するのもひとつの手です。脂は冷めると、固まる性質があるので、できるだけ脂肪分の少ない肉を選ぶようにしてください。また、バターも冷めると、表面が白くなって固まります。オリーブオイルも比較的固まりやすく、サラダ油で炒めるのが一番いいのではないでしょうか。
お弁当の総菜はどうしても傷むのを気にして味を濃くしてしまいます。でも冷めると、塩分は強く感じてしまうのも。冷めても美味しく味わえるように初めから塩分を控えめにして調理することをオススメします。作ったものは温かいまま弁当箱に詰めないように。蒸気が傷みの原因となるので、冷ましてから詰めてください。あらかじめ料理にマヨネーズやソースをかけておくと、傷みのもとになります。できればそれらも別容器に入れて携帯し、食べる時に掛けるようにした方がいいですね。