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お酒を使えば、コクと旨みがアップする!コラム

vol.35

2013年12月6日

■揚げ物の衣にビールを用いると、サクッと仕上がる!

食事の際にいつも飲んでいるお酒も、少し目先を変えれば、実にいい調味料になることがわかります。ワインや日本酒は、すでにおなじみで日常でもよく使われているでしょうが、ビールやウイスキーもそれと同様で、使い方次第ではコクや旨みをアップすることができます。今回の「豚肉と白菜、大根のビール煮」では飲み残しのビールでも可と書きましたが、料理によっては炭酸を必要とする場合もあるので飲み残しが使えないケースもあります。中でも揚げ物の衣に用いる時は、炭酸部分が必要となってくるので気の抜けたビールは不可。飲み残しでも炭酸が残っていれば、天ぷら粉などを溶く時に混ぜると、サクッとしてふんわりした揚げ物に仕上がります。

 「牛フィレ肉のステーキ 赤ワインみそソース」のレシピでも紹介したように、ミディアムレアに焼いた(好みでレアでもウエルダンでもOK)ステーキには、濃厚で芳醇な赤ワインソースがよく合います。今回はおなじみの赤ワインソースにみそを混ぜて和の要素を加えてみました。みそはダマになりやすいので、初めにしっかり溶かしておくか、最後に漉すかして用いてください。みそなら何でも可というわけではなく、赤ワインの風味を損ねないように田舎みそ、もしくは合わせみそを使用すること。八丁みそは風味が強すぎてワインの味より勝ってしまうので、この料理には向きません。今回はソースづくりにあえてはちみつを使いました。砂糖でもいいのですが、はちみつの方がよりなめらかになり、その上コクも出ます。

■流行のフルーツブランデーを料理に用いる!

 ブランデーやウイスキーは、料理に少量加えるだけでコクと風味がアップします。「生がきのボウモアがけ」は、ユニークで個性的なウイスキーを産するアイラ島ではスタンダードな一皿。スモーキーさでウイスキー通の間では好まれている「ボウモア」は、海岸べりのボウモア蒸溜所で造られている酒。そのせいか、潮の香りが漂う料理にはうまくフィットします。ウイスキーを垂らしただけの単純な一品ですが、普通に生がきを味わうのとは、また違った風味になるので、ぜひ試してください。
 また、ブランデーやウイスキーは、ケーキやアイスクリームに加えると、大人の味になりますし、肉との相性もいいお酒です。ミンチ肉に振りかけて炒めて、ミートソースを作ってもいいですし、ステーキを焼く際に用いてもいいでしょう。香りづけ程度なのでその量は小さじ1~大さじ1程度で。但し、焼いているものに振りかけた時には炎が立ち上がるので注意してください。
 「ブランデーチキン」に用いたフルーツブランデーは、今後流行するのでは…と目されている新しいブランデーの活用法。梅酒を作る如く、ブランデーに果実を漬けて作るのですが、梅酒ほど手間がいらず、ほとんどの果実が使え、しかも1~2日ぐらいあれば出来てしまうというスグレもの。漬けたものを1対3で、炭酸飲料で割って飲んでも美味しいですし、漬けた果実はスイーツや料理の材料としても使えます。さらに今回のようにフルーツブランデー自体をコクや風味づけのために調理に使用してもいいのです。料理によってはコニャックを用いた時のような味が出ます。

 とにかく料理にお酒を用いることで、素材の風味を引き出したり、臭みを消したりする効果が得られます。特にワインやブランデーは、爽やかな香りを食材に移す効果もあり。いつもの料理にちょっと用いるだけで、コクや香り、旨みがアップすること間違いありません。

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