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パスタはイタリア人のソウル・フード まさにマンマ(お母さん)の味。コラム

vol.6

2008年10月3日

 今から20〜30年ほど前までは、給食で出されるミートソース・スパゲッティやスパゲッティ・ナポリタンが、日本ではパスタ料理だと思われていました。それが今、本場と遜色のないパスタ料理を、気軽に食することができるようになったのは、バブル期に起こったイタメシブームの影響かもしれません。

 そもそもパスタとは、イタリアからギリシアで食べられている硬質小麦粉(セモリナ粉)を使って作った麺類を指します。その由来は諸説あるのですが、13世紀の後半には既に、イタリア貴族の財産目録に小麦などの穀類と並んで乾燥パスタの記述があるそうです。生麺や乾麺、ショートパスタやロングパスタ、様々な形、太さの種類があります。ローマには、その歴史や作り方、種類などを細かく解説、展示した「国立パスタ博物館」まであるようです。そしてイタリアの家庭では、その家ごとのマンマ(お母さん)の味のパスタがあり、食卓には欠かすことのできない食べ物なのです。

 パスタをゆでる時には、1.0〜1.3%程度の、舐めれば十分にしょっぱいと感じる塩加減でゆでるのがポイントです。1の水に、だいたい大さじすりきり1杯の塩を入れるとその濃度になります。これは普段飲んでいる吸い物の塩加減が0.7〜0.9%ですから、かなりしょっぱいことになります。

 ところで、そうめんやうどんをゆでる時には塩を入れないのに、なぜパスタには塩を入れるのでしょうか?それは、製法の違いによるところが大きいのです。そうめんやうどんは、作る時に塩を加えています。ところが、パスタはあらかじめ塩を加えていません。そこで、ゆでる湯に塩をしっかりと加えることで、麺自体に塩味を付けることができるのです。また、塩を加えることによって湯の温度が上がるということも、麺を美味しくゆでる上で大切な要素。それ以外にも、塩析効果によって麺にコシが出るとか、ソースの味が麺となじみやすくなるなどの理由も考えられているようです。

 すっかり日本での市民権を得たパスタですが、今やどんどんと日本発のレシピも出てきて、本場のイタリア人をびっくりさせているそう。今後、新たなレシピが加わり、第二、第三のめんたいこスパゲッティ(和風スパゲッティ)ができてくるかもしれません。

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