サントリー レシピッタ -あなたにぴったり、お酒に合うかんたんレシピ-

今、熱い注目を集めているパクチーの魅力とはコラム

vol.49

2016年11月17日

特有の香りが大好きという人もいれば、絶対に食べられないという人もいるくらい好みを二分するのが「パクチー」です。エスニック料理などでおなじみの食材ですが、最近特に注目を集めており、巷ではその専門店が登場したり、パクチー料理研究家もいるほど。スーパーを見渡しても、パクチーを使ったスナック菓子やインスタントラーメン、ドレッシングなどの調味料が並んでいたりと、パクチーがどれだけ流行しているかを窺い知ることができます。

そもそも、パクチーとは東南アジアを中心に世界各国で栽培されているハーブのこと。パクチーはタイでの呼び方で、英語ではコリアンダー(またはチャイニーズパセリ)と呼ばれ、中国では香菜(シャンツァイ)と呼ばれています。パクチーとコリアンダーは違う植物だと思っている人も多いかもしれませんが、実は同じものを指すのです。

大阪・道頓堀でタイ料理店「クンテープ」のオーナーである川北昌紀さんによると「タイ料理では、主にサラダやスープに生のパクチーを加えて薬味のような感覚で食べます。他の料理に使うことはほとんどありません。私は以前、タイに住んでいましたが、やはり現地の人はよくパクチーを食べていましたよ」とのこと。「クンテープ」で使っているパクチーの大部分は沖縄・宮古島で栽培されているものだそうで、「日本で出回っているパクチーのほとんどは国内産のものです。私の店でも宮古島産のものを使っていますが、どうしても時期的に入手できない時はタイ産のものを使っています」と話してくれました。川北さんによれば、国産のパクチーはタイ産のそれよりも香りがマイルドで食べやすいのだそうです。

前述したように、タイ料理ではスープやサラダに生のパクチーを使うことが多く、主に葉や茎を食べるのですが、パクチーの根の部分は料理の隠し味として使うことが多いのだそうです。「にんにくといっしょに薄切りにしてスープの隠し味に使ったりしています」と川北さんは言います。葉・茎・根と捨てるところがないパクチーは、タイ料理と密接な関りがあるようです。

また、最近のパクチーブームの波は川北さんも感じているようで「通常ならパクチーを使わない料理にもパクチーを追加してくださいと言われる人が増えましたね。特に女性がその注文をする場合が多く、パクチーにはデトックス効果があると言われているからでしょうね」と話します。

最近の研究で、パクチーにはデトックス効果が高いことが証明されています。体内に溜まった有害物質を排出することをデトックスといい、日常生活で知らない間に体内に取り込んでいる有害物質を排出することをいいます。その有害物質を取り除くことで、肌の調子がよくなったり、便秘が解消されるといった効果が期待できます。また、パクチーは体内の活性酸素が増えるのを抑える働きもあるそうで、高い抗酸化力があります。ある研究によれば、その抗酸化力は大豆の約10倍もあるのだそうです。

栄養的にも優れたパクチーですが、食べ方のレパートリーがあまり知られていないのも事実。今回は、パクチーをエスニック料理だけにこだわらず、和風や洋風にもアレンジしたバラエティ豊かなレシピを揃えました。パクチー好きな人は勿論ですが、あまり得意でない人もこれを機にパクチーを一度口にしてみるのもいいのではないでしょうか。

この回の特集レシピへ

おとくなキャンペーン

20歳未満の方は会員機能をご利用できません。

サントリーアカウントの会員としてご登録いただいている年齢が、20歳未満の場合、「レシピッタ」でのサントリーアカウント会員機能をご利用頂くことができません。何卒ご理解をお願い致します。